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地球最古の恐竜展 | 三畳紀の世界
地球最古の恐竜展 | 三畳紀の世界

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三畳紀
「地球最古の恐竜展」の時代背景

三畳紀(約2億5100万年前-1億9960万年前)は2つの大量絶滅で区切られた時代です。特に三畳紀初頭、地球上の生き物の実に9割が絶滅したといわれる史上最大の大量絶滅(P/T境界-古生代最後のペルム紀(Permian)と中生代最初の三畳紀(Triassic)の境目)がありました。三畳紀初頭の生きものたちは、生命が誕生して以来最も荒廃した状態-低酸素、高温、荒れ果てた大地、死に果てた海-に直面したのです。

しかし大量絶滅は、生き残ったわずかな生きものたちにとってチャンスの場でもあるのです。生き残ったものたちは、死に絶えた生きものたちが占めていた有利なニッチ(生態的地位)を獲得すべく競い合いました。その競争の最初に躍り出たのは、私たちほ乳類の祖先であるキノドン類です。三畳紀前期-約2億4950万年前の陸上世界は、ほ乳類の祖先が最高位の捕食者として生態系の頂点に君臨していました。続いて約2億4000万年前の三畳紀中期には、ワニ類の祖先であるクルロタルシ類が台頭しました。恐竜が多様化した始めての証拠が現れるのは約2億3000万年前の三畳紀後期の地層です。三畳紀に出そろった恐竜、ワニ類の祖先、ほ乳類の祖先、これら3つのグループがこの時代にいったいどのように関わり合い、生きていたのか? それを明らかにすることができる、世界でも唯一といえる場所が、このアルゼンチン・サンファン州の地層なのです。

アルゼンチン・サンファン州で発掘される地層は、主に三畳紀後期のものです。なかでも後期半ばのイスチグアラスト層からは、トリケラトプスやイグアノドンに代表される鳥盤類と、ティラノサウルスなどの肉食恐竜(獣脚類)やスーパーサウルスなどの巨大植物食恐竜(竜脚類)に代表される竜盤類の祖先が発見されました。恐竜の多様化を物語る初期型恐竜のすべてが出揃っていることになります。初期の恐竜がこれほど多く見つかる場所は、世界でもほとんど例をみません。 これまで恐竜は、三畳紀とジュラ紀(約1億9960万年前-1億4550万年前)の境界におきた大量絶滅を生き延び、空いたニッチ(生態的地位)にいち早く滑り込むチャンスをつかんで多様化したと考えられてきました。しかし実際は、恐竜時代は三畳紀後期にはすでに始まっていたのです。サンファンで次々と発見された新たな初期の恐竜たちがその事実を教えてくれます。サンファンでの研究によって、恐竜の歴史はいま、大きな変換点を迎えているのです。

地球最古の恐竜

フレングエリサウルス

1986年にサンファンで発見された全長約6メートルの二足歩行の肉食恐竜。

2億2800万年前の地層から発見されたフレングエリサウルスが現在のところ地球最古の恐竜のひとつ。ワニ類の祖先とは、生存をかけて闘うライバル関係にあった。

サウロスクス

全長約7m、地球最古の恐竜が生きた時代(三畳紀後期)のイスチグアラスト層から発見された。ワニ類の祖先にあたるクルロタルシ類の一種で、三畳紀後期では最大級の肉食動物。 恐竜を襲い、また食べることもあった。

エクサエレトドン

ほ乳類の祖先で、全長は約2.4m。全身に毛を生やし、子どもは親の世話を必要とするという 私たちほ乳類と同じ特徴を持つ。恐竜やワニ類の祖先が出てくるまでに、ほ乳類の祖先は 生態系の頂点に君臨していた。

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