栗林 隆《ゼーフント・ヒロシマ(アザラシ・ヒロシマ)》2004年
展示風景:「ミュージアム・アドベンチャーの活動から」広島市現代美術館、2004 冬から春へ、夏から秋へと季節が巡ることを、私たちは気温や風景だけでなく、例えば風の匂いや太陽の光などから感じます。現在の日本では、国土の数パーセントの都市部に人口の三分の二以上が住んでいると言われていますが、それでもなお私たちの身体は自然の存在を感じています。 温帯性の気候や島国の複雑な地形によって、我が国では独自の自然環境が育まれ、それは古来の宇宙観や宗教観とも繋がって、この国で生まれる文化や芸術に少なからぬ影響を与えてきました。「ネイチャー・センス展:吉岡徳仁、篠田太郎、栗林 隆」では、都市化、近代化の進んだ現代生活において、自然を知覚する潜在的な力(ネイチャー・センス)や日本の自然観について考え、それが現代の美術やデザインにどのように活かされているのかを問いかけます。国際的に活躍する吉岡徳仁、篠田太郎、栗林隆の3人のアーティスト/デザイナーは、しばしば雪、水、風、光、星、山、滝、森といった自然現象や非物質的あるいは不定形の存在を捉え、それらを作品に抽象的かつ象徴的に投影しています。彼らの自然観が人為と対抗する自然としてのネイチャーよりも、むしろ人間を含む森羅万象、天地万物というユニバース、コスモロジー(宇宙観)に近いことは、そのような自然観が現代の私たちの記憶や遺伝子に脈々と継承されていることを示唆します。3人の新作を中心に構成される本展では、作品や空間を体感するスケール感のあるインスタレーションによって、私たちのネイチャー・センスの覚醒を試みます。 |
開催概要 |
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開催期間
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2010年7月24日(土)~11月7日(日) ※会期中無休
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時間
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10:00~22:00(火曜日のみ17:00まで、但し、11/2(火)は22:00まで)
※会期中無休 |
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場所
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森美術館 (森タワー53F)
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主催
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森美術館
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協賛
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株式会社大林組、西川産業株式会社、アワガミファクトリー、株式会社九電工、三建設備工業株式会社、東京ガス株式会社、東京電力株式会社、株式会社ファンケル、三井物産株式会社
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協力
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シャンパーニュ ニコラ・フィアット、ボンベイ・サファイア
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入館料
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一般 1,500円、学生(高校・大学生) 1,000円、子供(4歳~中学生)500円
※本展のチケットで同時開催の「MAMプロジェクト012:トロマラマ」展および展望台 東京シティビュー(スカイデッキ除く)にもご入館いただけます。ご利用当日のみ有効。 ※スカイデッキへは別途料金¥300がかかります(子供は無料)。 |
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お問い合わせ
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03-5777-8600(ハローダイヤル)
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WEBサイト
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吉岡徳仁 |
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1967 年生まれ。倉俣史朗、三宅一生に師事後、吉岡徳仁デザイン事務所設立。紙の椅子「Honey-pop」や光そのものをデザインした照明「TFU」など、数々の作品がニューヨーク近代美術館を初めとする主要美術館に所蔵されている。デザイン・マイアミ/デザイナー・オブ・ザ・イヤー2007の受賞ほか、NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」への出演や、『Newsweek』誌日本版では「世界が尊敬する日本人100人」に選ばれている。吉岡は、人工素材を使いつつ、光、雪、嵐など自然現象を体感させるダイナミックな空間デザインで知られているが、自然の原理やその働きを発想に取り込み、そこに自然科学の産物としてのテクノロジーを融合させることに未来のデザインの可能性を見ている。
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篠田太郎 |
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1964 年生まれ。造園を学んだ篠田は、「庭」や「人間と自然の新しい関係」をテーマに、人間の身体から宇宙まで多様な関心を持ち、人間の五感を刺激する彫刻やインスタレーションに取り組んで来た。最近では特に現代の都市風景や利便性、テクノロジーの発展した日常環境と人間との関係を考えることで、生活、社会、文化を含めて抽象化された自然の概念についての洞察を深めている。本展では、新作の映像トリロジー《残響》を含む3点を出品。REDCAT(ロサンジェルス)、広島市現代美術館などでの個展、釜山ビエンナーレ(2006)、イスタンブール・ビエンナーレ(2007)など国際展への参加も多数。
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栗林 隆 |
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1968 年、長崎生まれ。1993 年武蔵野美術大学日本画科卒業後、2002 年にクンストアカデミーデュッセルドルフ(ドイツ)でマイスターシューラー取得。日本画の二次元空間で境界線によって二分される領域やレイヤーの多義性に向けられた関心を、渡欧以降は三次元の空間構成、インスタレーションへと発展させてきた。作品に頻出するアザラシやペンギンといった動物は、水中と陸の境界にある生命の象徴として使われ、観客もまた性格の異なる空間や領域を複層的な視点で体感する。ケルン市立美術館(2003)やシンガポール国立博物館(2007)での個展のほか、シンガポール・ビエンナーレ(2006)など国際展への参加多数、十和田市現代美術館に収蔵展示(2009)。
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