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> シルベリオ・ペソーア スーパーライブ Silverio Pessoa - Super Live
お問い合わせ先
六本木ヒルズアリーナ
http://www.roppongihills.com/jp/arena/
TEL: 03-6406-6611
会期:
2007年05月02日(水)
2007年05月03日(木・祝)
会場:
六本木ヒルズアリーナ
基本情報
六本木ヒルズアリーナ
円形ステージと巨大な屋根を持つ都市型の野外エンターテイメントスペース。ワールドワイドなプログラムを中心に、行くたびに違う刺激に出会える、アイデアいっぱいの「都市の広場」。
シルベリオ・ペソーア スーパーライブ
Silverio Pessoa - Super Live
シルベリオ・ペソーア初来日公演!! @六本木ヒルズアリーナ
『僕らは伝統を持って音楽をより豊かなものにしたいんだ』
スウィンギーでキャッチーなブラジル北東部の気鋭シンガー「シルベリオ・ペソーア」。
待望の日本初公演が遂に実現!
ブラジルの若者サウンドを変貌させたシコ・サイエンスの後継者的存在、シルベリオ・ペソーアの日本初ライブがついに実現!独特のボーカルとカラフルで開放的なサウンドが六本木ヒルズアリーナに満ち溢れます。
シルベリオ・ペソーアは、ロック系バンド・カスカブーリョを率いて彗星の如く現れ、ブラジルの若者サウンドを変貌させたシコ・サイエンスの後継者的存在と呼ばれる。現在はソロとなり精力的な活躍を継続し、04年には日本でも公開されたミカ・カウリスマキ監督によるブラジル版ブエナ・ビスタとも言うべきロード・ムービー「モノ・ロ・ブラジル」でもフィーチャーされた。ブラジル北東部ノルデスチを代表するアーティストとして、ノルデスチのモダン・トラッドをエネルギッシュなパンクロックやエレクトロニクスを交えて発表してきたが、最近は
「伝統により、音楽をもっと豊かなものにしたい。僕のやっていることはある意味、ジミ・ヘンドリックスがブルースでやっていたことで、フォホー
(ブラジルの古い民謡)
は世界中で演奏される国際的音楽になると信じている。ブルースやレゲーのようにね。」
と、この地方に伝えられていた豊かな音楽遺産、民謡なども積極的に取り入れている。
グローバル化による文化の衰退に異議を唱え、シリアスな政治色の強い歌を歌いながらも、非常にカラフルで開放的なサウンドと空間を創り出すシルベリオ・ペソーア。その独特のボーカル術とブラジルが蓄えてきた豊穣な『音』とで、哀愁や喜びをストレートに表現。ブラジル国内はもとより世界各国で圧倒的な人気を誇っている。
シルベリオ・ペソーア ウェブサイト
写真提供 ©Marc Régnier
天はブラジルに苦労と幸運、そして何よりカーニバルと音楽を授けた。
ブラジル ペルナンブーコの伝統を、エネルギッシュなパンクとエレクトロニクスを交えてカラフルで開放的なサウンドを空間を創り出す。
世界は面白い、むせ返るように面白い。といっても大人だったら頭にクルことばかりで大変なのは判っている。
去年、意を決して初めてエチオピアに行った。面白すぎた。自分がインディアナ・ジョーンズにでもなったかのようにワクワクした。再結成とか企画モンとかばっかりやってる(ご免)我々大人達をを尻目に、こんな楽しい思いを出来るなんて、ラッキー!と心で絶叫。おもちゃ箱をヒックリかえしたような、しかも心が洗われるような、こんな場所があるなんて、インターネットや本では誰も教えてくれなかったし、想像だに出来なかった。目からウロコが何枚も音をたてて剥がれた。
世界はやっぱり面白かった。1969年のロックが面白かったように、だ。
世界、面白い。だから、ワールド音楽、最高。
これで良かったのは、20年前。70年代に遅れてきたロック青年、という言葉があったが、遅れてきたどころではない、全く間に合わなかったヤツらはロックにとらわれて未だにゾンビーのようになっている。そんなヤツらがワールド音楽はバブルな音楽だ、だからバブルとともに崩壊させよう、と言い出した。80年代以降、ロックがワクワク感と創造性をなくして、ある意味終わってしまったことに八つ当たりでもするように。ところがどっこい、世界でもっとも若年人口が多いのはパキスタンだったりする。そしてかってアメリカがそうであったように、若くて元気で、発展と創造に湧く国はブラジルだったりする。天はブラジルに苦労と幸運、そして何よりカーニバルと音楽を授けた。
北欧の映画監督が若い頃ブラジルに憧れて、という語りだしから始まるドキュメンタリー映画の傑作、「モロノ・ブラジル」。あの語りだしのように、私も60年代末、ブラジリアン・ウェーブをかぶった最初の世代として、その後ロックやファンクやニューウェーブに改宗しつつも、69年に見たブラジル映画「アントニオ・ダス・モルテス」の空気感が深い心の底にずーっと住み着いていた。その映画の背景になっていたブラジル北東部に行ってみようと思いたったのは、2004年2月のカルナバルの時期だった。行ってみると、その中心の街、レシーフェはまるで昔のニューオーリンズやキングストンがそうだったようにルーツと革新の化学反応が巻き起こる台風の中心地だった。それ以来4年、カルナバルには我が身をそこに置く以外、術を知らない。
20歳代のプロトゥールス世代から、60歳代や70歳代のメストレ(マエストロ)達までが、10カ所以上で夜を徹して行われるステージで北東部を代表するマラカトゥ、フレーヴォ、フォホー、コーコなど多様なスタイルの演奏、そして街では様々なブロコ(チーム)のパレードがねり歩く。そしてそれら全てのおびただしいミクスチャーが寛容な空気で街全体を包む。
今回来日のシルベリオ・ペソアの音楽を聞いて、正直スタイルの雑多さに当惑を覚えるリスナーも多いはず。豊穣な民謡の背景に育ち、パンク、テクノを通過し、現在に至る野心的な音楽家は、最も混乱した趣味を隠そうともせず全ての影響を音楽に投入する。しかし右の二の腕には"Forro”の入れ墨がしっかりと入り、カントリーミュージックとも云えるフォホーへのリスペクトを見せることを忘れない。カエターノがレシーフェのカルナバルにお忍びで来ていても、シルベリオのステージにはやはりレシーフェ出身であるレニーニとともに飛び入りさせてしまう魅力の持ち主だ。そしてオリンダの最も現地モードのボイ(牛のかぶりもの中心の)パレードにも奥さんと一緒にしっかり顔をみせるマメさと、いつどこで会ってもフレンドリーな笑顔を絶やさない気さくなナイスガイは後輩達からも慕われ、大御所達からも好かれる真のローカルスターだ。
爆発寸前のノルデスチの音楽のパワーをシルベリオと達者なバンドの演奏により、ほんの少しでも味わってしまえば、あなたはきっと来年のレシーフェ行きの飛行機の予約を考えはじめることだろう。
(久保田麻琴さんからのコメント)