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森美術館 2007年 展覧会ハイライト
MAM 2007 UPCOMING EXHIBITIONS
- 2007年の主な展覧会予定
大型美術館はどこへ向かうのか?:サバイバルへの新たな戦略
 MAMプロジェクト
MAM プロジェクトは、森美術館が国際的なアートシーンで活躍する若手アーティストを、新作の制作と展示カタログ出版の双方で応援するプロジェクトです。

これまでのMAMプロジェクト
MAM プロジェクト001:サンティアゴ・ククル
MAM プロジェクト002:ジュン・グェン=ハツシバ
MAM プロジェクト003:R.O.R
(レボリューションズ・オン・リクエスト)
MAM プロジェクト004:チェ・ウラム

これからもMAM プロジェクトでは、現代アートはもとより、デザインや建築などの幅広い分野から注目の若手クリエイターを個展形式で紹介します。
MAM プロジェクト005:ジョン・ウッド&ポール・ハリソン
期間:2007年2月28日(水)〜5月6日(日)
会場:森美術館ギャラリー2

森美術館が今、注目すべき若手アーティストを応援するMAMプロジェクトシリーズ第5弾は、英国を拠点に活動するジョン・ウッドとポール・ハリソン。手作りのオブジェや日常品を使ったシンプルな「科学実験」の記録とでもいうべきヴィデオ作品を中心に1993年から共同制作を行っています。彫刻、パフォーマンス、ドローイングや建築などさまざまな要素を取り入れつつも、ユーモアにあふれるその作品の根底には、無駄な要素を削ぎ落とした「ミニマルな美学」が感じられます。彼らの日本初個展となる本展では、近作に加え、本展のために制作された新作も公開します。

credit:
ジョン・ウッド&ポール・ハリソン 《1km》
2004年 ミニDV 2分12秒
MAM プロジェクト006:西野 達
期間:2007年7月〜9月

1987年以来ドイツのケルンを拠点に活躍する西野 達は、建造物や記念碑を仮設の壁で囲んだ宿泊施設や住空間、上下逆の街灯、カフェに改装したコンテナをクレーンで吊り上げて空中遊覧をするなど、日常の見方を大胆に変えるインスタレーションを発表してきました。本展では、私たちの身の回りに埋没しがちな事物をモチーフにした、西野流のユーモアあふれる新プロジェクトを紹介します。
2007年の主な展覧会予定
2007年は、「笑い」をテーマにした2つの展覧会からスタート!
◆「笑い」その1
『日本美術が笑う:縄文から20世紀初頭まで』
期間: 2007年1月27日(土)~5月6日(日)
日本美術の中には意外にも多くの「笑い」があります。本展は、土偶や埴輪などの考古遺物から20世紀初頭までの未紹介作品を含む絵画、木彫を展覧し、日本美術における「笑い」をユニークな視点で探る展覧会です。“笑っているように見える”紀元前数千年の土偶や、明らかに「笑い」を表現した埴輪から本展は始まります。そしてユーモアを基調にした寒山拾得図に、20世紀の岸田劉生「麗子像」が対比されます。豊穣なストーリーが描かれた中世から近世の絵巻に続き、若冲、蕭白、蘆雪ら、近年注目が集まる18世紀京都の画家たちが表現した「笑い」の数々。白隠、円空、木喰など江戸庶民信仰の宗教者が「手段」として用いた「笑い」の造形も注目すべきものです。建築家・千葉 学氏による展示ケースデザインで森美術館は日本美術の新たな魅力を伝える「笑い」に包まれます。
森美術館ウェブサイト
岸田劉生 《麗子弾絃図》 1923年
油彩、カンバス 40.9×31.7cm
所蔵:京都国立近代美術館
 
◆「笑い」その2
『笑い展:現代アートにみる「おかしみ」の事情』
期間: 2007年1月27日(土)~5月6日(日)
堅苦しいと思われがちな現代アートにも、ユーモア、ジョーク、寓話など「笑い」を通して世の中への新しい視点や多様な文化的背景を見せてくれるものがあります。1960年代の前衛芸術、とくに国際的な活動をしたフルクサスなどは芸術と日常の関係をユーモラスに議論しました。1990年代以降のアートでも、日常から楽しみを発見する、異文化を理解する、あるいはアーティストが創出するファンタジーや寓話の世界を共有するためにも、ユーモアをその入口の鍵となります。「笑い展」は、大いに笑いつつ、背景にあるおかしみの事情を読み取っていただきたい展覧会です。映像や写真を中心に、マルコス・シャベス、ピーター・ランド、会田 誠、ロビン・ロード、カールステン・フラーなど国内外から約50名のアーティストによる「笑い」をお届けします。
森美術館ウェブサイト
ロビン・ロード 《無題/街灯》 2005年
Cプリント 45×30 cm (×24)
Courtesy: Tucci Russo Studio per I'Arte Contemporanea, Turin, and Perry Rubenstein Gallery, New York

 
『ル・コルビュジエ展:建築とアート、その創造の軌跡』
期間: 2007年5月26日(土)~9月24日(月・祝)
コルビュジエは、20世紀に花開いた近代建築の始祖といわれています。それは、彼が機能的な建築のデザインを通して、科学技術に支えられた新たな人間の生き方の可能性を表現したからです。しかし実は、彼は建築以外の“創造の時間”を持っていました。朝は自分のアパートのアトリエで絵を描き、午後は事務所で建築の仕事をしていたのです。本展では展示物の半分が絵画・素描などのアートで、半分が建築、都市計画の作品となります。ギャラリーには実物大のアトリエを再現、その他2つの建築空間も再現し、皆さんはその中へ出入りしてコルビュジエの世界を体感していただけることでしょう。彼の生誕120年となる2007年、世界中でその建築物や人物像への注目が高まっています。森美術館は人間コルビュジエと、彼の多様な才能に迫り、創造の軌跡をたどりたいと思います。
ル・コルビュジエ 《キャバノン(休暇小屋)》
1952/2006 再制作(CASSINA S.p.A., Italy)
Courtesy: CASSINA S.p.A., CASSINA IXC. LTD.

 
『六本木クロッシング2007:日本美術の新しい展望』
期間: 2007年10月13日(土)~2008年1月14日(月・祝)
いま最も注目すべき活動を行っている日本のアーティストを集めたシリーズ「六本木クロッシング」の第2回展となる本展では、約30人の個性が森美術館で共鳴しあいます。ジャンルや年齢の枠を超え、アートの未来を担う、新鮮な発想をもったアーティストと作品はその刺激的なアイデアであなたを驚かせてくれるでしょう。選考にあたる4人のキュレーターチームは、今回「 交差 ( クロッシング ) 」の意味に着目し、ジャンルの交差、過去と現在の交差、作品内部の諸要素そして異なる作品どうしの交差について考え、そこから見えてくる日本のアートシーンの傾向を探ります。「こんな表現があったのか」という新鮮な感覚とともに、日本のアートのもつ魅力を発見し、さらにアートと私たちの生活のつながりについて考えることができる展覧会です。
キュレーター:天野一夫(美術評論家・京都造形芸術大学教授)、荒木夏実(森美術館キュレーター)、佐藤直樹(アジール・デザイン アートディレクター)、椹木野衣(美術評論家)