第二部
「現代におけるル・コルビュジエの存在」
出演:伊東豊雄(建築家)、青木淳(建築家)、千葉学(建築家)、南條史生(森美術館館長)
ル・コルビュジエの精神がいかに深く現在の日本の建築に影響を与えているかを、気鋭の建築家三名が語ったオープン初日のシンポジウムが開かれました。
1965年、ル・コルビュジエが亡くなった年より設計の仕事を始めた伊東氏はル・コルビュジエから多大な影響を受け、展覧会でも展示されているル・コルビュジエの代表作「Domino」の名前を借りて住宅シリーズを作ったというエピソードを披露されました。ル・コルビュジエの“常に何かを変えていく精神”、自由と豊かさを象徴した後年の作品、そしてその生き方に強く惹かれているそうです。
伊東氏より5年後輩の青木氏は、氏の作品・青森県立美術館を設計する際にル・コルビュジエの「La Tourette」のような作品を作りたい、という想いを持っていたとのこと。青木氏の感性に触れる現代美術作品とル・コルビュジエの代表作を対比するなどして、その建築の魅力を紹介してくれました。
千葉氏は青木氏よりさらに5歳年下。既に巨匠であったル・コルビュジエは大学の課題でトレースの対象となる存在で、ただその本当の良さは学生時には分からなかったそうです。その後安藤忠雄氏の助手時代に、あるル・コルビュジエ作品の模型を制作した際、その単純な構造ならではの卓越した表現に気づき、以来、彼が光や風といった“環境”を抽象化して捉え、それを建築空間に取り入れたところに惹かれるようになったそうです。
世代が異なる三氏、ル・コルビュジエに対しての思い入れや出逢い方、そして受けた影響がそれぞれ異なり大変興味深く、会場からも笑いや感嘆の声が聞かれました。
写真提供:森美術館
シンポジウム第一部
「世界遺産登録へ向けての国際的動向」
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