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ル・コルビュジエって、どんな人!?
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INDEX
ル・コルビュジエって、どんな人!?
建築家から子供まで楽しめる。見るだけじゃない!体験型展覧会。
01 マルチなクリエイター
画家でもあったル・コルビュジエ
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02 六本木に あのル・コルビュジエ建築がすっぽり!?
パリのアトリエや“ユニテ・ダビタシオン”などを実寸大模型で体験
03 CGで、あの名作邸宅の中を回遊する疑似体験
名作椅子に座りバーチャル体験できる、あの建築が世界遺産に!?
04 人と都市への想い 公共建築と都市計画
時代と理想の狭間に…
実現しなかった壮大なプロジェクト
05 “あそび”も“まなび”も楽しめる!
パブリックプログラム
こどもツアーに一流建築家レクチャー
あらたな発見満載のプログラム
06 期間限定!食べて飲んでル・コルビュジエ・コラボ
六本木ヒルズのあのカフェやレストランで…。座る、味わう、読む。
07 あなたの家にもル・コルビュジエが…オリジナルグッズ
人気の展覧会限定ミュージアムグッズ
ミニコラム イベントリポート
展覧会は10のセクションに分かれています
◆セクション1:「アートを生きる」
主に初期のピュリズム期の絵画作品を展示。画家・彫刻家、アーティストとしてのル・コルビュジエの姿を描いています。
◆セクション2:「住むための機械」
彼の建築の原点である住宅にスポットをあてて展示。近代的な生活を総合的に具現化するために必要な“家具”。ル・コルビュジエがデザインした家具の貴重な初期プロトタイプや車の模型を展示します。
◆セクション3:「共同体の夢」
1927年の《国際連盟本部の提案》、ソビエト政府から依頼された《ソビエトパレス》など、いずれも実現しなかった提案を通して、彼が住宅という個人的な空間の設計に留まらず、より広くより公的なプロジェクトを通して新たな近代社会の構築という大きな課題を探求していく様子を辿ります。
◆セクション4:「アートの実験」
主に後期の絵画と彫刻を紹介。1928年以後ピュリズムに関心を示さなくなったル・コルビュジエのより自由に情熱的になった絵画や、建築との関連を思わせる彫刻。建築や都市計画を含めたそれぞれの表現はすべて、ル・コルビュジエにとって一つの同じ事柄を様々な形で創造的に表現した物に過ぎないことが見て取れます。
◆セクション5:「集まって住む」
1952年に竣工、彼の主張してきた建築、都市、人間の集団生活のあり方についての理念を統合した集合住宅《マルセイユのユニテ・ダビタシオン》。このセクションでは、ユニテの一戸分の住居空間を2階建ての実物大模型として再現。
◆セクション6:「輝ける都市」
ル・コルビュジエの都市計画思想の原点となる1935年に出版した『輝ける都市』。多様な都市計画のなかから、《アルジェの都市計画》ほか、《ヴォワザン計画》《パリ都市計画》《300万人の現代都市》などの提案を、資料および解説映像で紹介。
◆セクション7:「開いた手」
ル・コルビュジエは、1950年にインドの首相ネルーから、パンジャブ州の州都をチャンディガールに建設することを依頼されました。本展のために制作した、この壮大な都市設計、チャンディガール中心部「キャピタル」の大型模型も必見です。
◆セクション8:「空間の奇蹟」
ル・コルビュジエは生涯の内に二つの宗教建築を建設しましたが、死後41年経って三つ目の作品《サン・ピエール教会》(フィルミニ)が完成しました。最もよく知られる《ロンシャンの礼拝堂》、そして《ラ・トゥーレットの修道院》とともに、ル・コルビュジエが「音響的形態」と呼んだリズミカルな空間の構成を模型で確認しましょう。
◆セクション9:「多様な世界へ」
インドでチャンディガールの都市計画、アーメダバードで住宅2軒と美術館を設計。アメリカ合衆国で《カーペンター視覚芸術センター》を、日本では《国立西洋美術館》と、ル・コルビュジエは後半フランスから外へと活動の場を広げ、ますます多くの可能性に取り組もうとしました。
◆セクション10:「海の回帰へ」
1951年に妻イヴォンヌのために南フランスに建てた、たった3.66メートル四方の小さな小さな小屋「キャバノン(カップマルタンの小屋)」を、実寸大で再現。建築とは何かを問い続けた彼が最後に到達した最小限の住まい。この小屋の中に入って彼の晩年を感じられるかも知れません。
会場に足を踏み入れてすぐのセクションには、展覧会の見どころのひとつ、ル・コルビュジエの自邸アトリエが実寸大で再現されています。イーゼルや椅子、眼鏡、愛犬の毛皮によって装丁された書籍など、愛用品に囲まれたこのアトリエで、午前中や絵画や彫刻制作にいそしみ、午後になると建築の仕事のために事務所に出かけました。このアトリエはル・コルビュジエの創造世界への入り口です。ル・コルビュジエにとって絵画はインスピレーションの源泉であり、自己を探求する場でもあったのです。
この展覧会では空間の再現のため、様々な驚くべき工夫がされています。彼がこのアトリエで絵を描いていたのは午前中。朝の陽の光を再現するために、フランスの老舗ガラスメーカーの協力による特別なガラスを用い、さらに窓の外には現地アトリエから見える景色の写真を使うなど、ル・コルビュジエが過ごしていたアトリエと同じ風景を体験できるのです。この貴重な景色をぜひご自身の目で確かめてみてください。巨匠ル・コルビュジエのインスピレーションを肌で感じることができるでしょう。
実寸大アトリエ展示風景
ユニテ・ダビタシオン展示風景
1952年に竣工した集合住宅《ユニテ・ダビタシオン》は、ル・コルビュジエが主張した建築・都市・人間の集団生活についての理念を統合したもので、彼が残した建築物の中でも最も重要なものと言えます。
全長135.5m、幅24.4m、高さ56mの巨大な直方体がピロティ(支柱)で支えられているこの建物には、1600人が暮らす337戸の住宅のほか、中間階に店舗やホテル、屋上には保育園やプール、ジョギング用トラックが配置されています。水平に拡張される田園の都市計画に対し、鉛直に都市機能を配置した「垂直の田園都市」なのです。
展覧会ではユニテの一戸分(メゾネットタイプ)の住居空間を、実寸大模型として再現しました。中には実際にユニテで使われていたオリジナルのキッチンがあり、そこでの生活を想像することができます。実際に中に入ると感じることですが、この住居空間は生活のために必要な最小限のスケールで作られています。
こうしたスケールの基準になったのが、ル・コルビュジエの考えたモデュロールという尺度です。彼は人間の身体寸法と黄金比から開発したこのシステムを、ユニテに適用しました。実寸大模型の壁面には、モデュロールの基本となるサイズ、理想的と仮定した男性の身長183cm(6フィート)のスケッチも実寸で描かれています。
ル・コルビュジエの思想を見事に具現化した《ユニテ・ダビタシオン》。広さや形、奥行きを見て、感じてください。
ル・コルビュジエ
《小さな休暇小屋(カップ・マルタン)》
1952/2006年 再制作
(Cassina S.p.A., Italy)
Courtesy: Cassina S.p.A.,
Cassina IXC. Ltd.
「体験する建築展」の最後を飾るのは、1951年にル・コルビュジエが、妻イヴォンヌのために南フランスに建てた小さな小屋、カバノン(休暇小屋)。セクション10:「海への回帰」に、松材丸太を貼っただけのこの《カップマルタンの小屋》の再現模型が、建っています。小屋はたった3.66メートル四方の小さな物(およそ8畳間)で、中にあるのは、二つのベッド、小さな仕事机、最小限のキャビネット、トイレと洗面台。この小屋も彼が考案した尺度「モデュロール」が基本となり、天井高もその理想とした183cmの人間が手を上げた高さである2.26mに設定されています。
様々な住宅を実験し、巨大な集合住宅や公共建築に挑戦し、都市を構想したル・コルビュジエ。建築とは何かを問い続け、近代における人間の理想の環境を生み出そうとした彼の、最後に到達した最小限の住まい。妻イヴォンヌの亡き後も夏のバカンスやクリスマスを過ごすためにカバノンを訪れ、1965年の夏、この小屋から海へ向かい、戻ることはありませんでした。終の棲家となった小屋です。