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チャロー!インディア:インド美術の新時代
27組のアーティストが
現代インド社会を創造する
- 達人が語る コンテンポラリー・インディアン・カルチャー
現代インド文化-本・映画・音楽・ファッション
アートを通して知る現代インド
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展覧会カタログ
本展に出品されている全ての作品および作家解説が収録されています。インド現代美術の貴重な資料をぜひお買い求めください。

『チャロー!インディア:インド美術の新時代』
ソフトカバー B5変形版 294ページ(日本語と英語両併記)¥2,940(税込)
発行:森美術館

下記店舗にて販売しております。
・展覧会場内ショップ(森タワー53階)
・森アーツセンター ミュージアムショップ(森タワー52階/Tel: 03-6406-6270)
・六本木ヒルズ アート アンド デザイン ストア(ウェストウォーク3階/Tel: 03-6406-6280)

また、便利なオンライン購入も可能です。
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カタログに関するお問い合わせ
Tel: 03-6406-6270 
Eメール: shop@macmuseumshop.com
達人が語る コンテンポラリー・インディアン・カルチャー
古典やインド諸言語文学の伝統も豊かなのだが、一般読者に身近なのは現代の英語文学。ノーベル賞のナイポール、文壇の大家サルマン・ラシュディ、日本でも人気のジュンパ・ラヒリなど移民系作家が有名だが、今年のブッカー賞候補にもなったアミタヴ・ゴーシュは海外在住ながらインドへのこだわりが強いし、1990年代以降は生まれ育ちが純インドの作家が大ブレイクしている。アルンダティ・ロイ、キラン・デサイ、今年のアラヴィンド・アディガーと、近年のインド若手作家のブッカー受賞は際立っている。
インドでは英語による教育の普及で、読み書きができるのは英語のみという層が少なくなく、彼らが作家と読者になっている。作家や作品に共通するのはインドやインド移民の世界を主題や背景にすること。英米の文壇にとっては新しい潮流で、大手出版社がインドで新人を青田刈りしたりも。邦訳作品もあるが、氷山の一角。欧米圏での人気は日本ではちょっと想像できない。

(関口真理/「インド通信」編集長、亜細亜大学非常勤講師)

インドは世界一の映画大国。2007年の製作本数は1150本と、米国の約2倍。多言語国家インドでは20数言語で映画が作られているからだが、ここ数年映画界は波に乗っており、毎年製作本数記録を更新している。
日本では10年前『ムトゥ 踊るマハラジャ』(95)が大ヒット、歌あり踊りありのインド映画の楽しさが知られるようになった。そして本年は、上掲写真の2作品など娯楽大作3本を集めたプログラム「ボリウッド・ベスト」が東京、大阪などで上映され、再び注目を集めている。
「ボリウッド」とは、映画の都ムンバイの旧名ボンベイとハリウッドを重ねた造語。この言葉は今や、「歌と踊りが入り、娯楽要素満載のゴージャスなインド映画」を意味するブランド名となって、世界中に流布している。
ボリウッド映画は、美男美女俳優を取り揃え、海外ロケも日常茶飯事、CGを駆使して目くるめくような映像を登場させ、観客を酔わせる。特に歌と踊りのシーンは見事で、ハリウッド映画など足元にも及ばない。様々なテーマを描き、今日も人々を感動や笑いの渦に巻き込むインド映画は、経済発展下、何度目かの豊穣の時を迎えている。

(松岡環/アジア映画研究者、字幕翻訳家)


インド音楽といえばシタールを思いつく方も多いかもしれないが、これは高尚な北インドの古典音楽で、庶民の娯楽の中心は映画。インド映画には歌と踊りのシーンが不可欠で、ヒット曲の多くが映画から誕生する。映画音楽監督はヒットメーカーであり、挿入歌フィルミーソングを歌うのは俳優ではなく専門のシンガー。テレビの音楽番組でもフツウおポップスとフィルミーソングが区別なく流されている。
映画にはダンスが重要で、1990年代はヒップホップ、ハウスなどの影響を受けたダンスミュージックがヒットの主流だった。特に、北西インド・パンジャーブ地方の民族舞踏をベースに欧米のダンスミュージックの要素を取り入れたバングラと呼ばれるジャンルは、チャートを席巻していた。しかし、このところバングラも飽きられたのか、ロックが急速に台頭しつつある。今年はロックバンドを描いた映画『ロック・オン』が大ヒット。
多様化するインドの音楽シーンから目が離せない。

(井上貴子/南アジア研究家・大東文化大学教授)

現代アート、文学と並んでインドが世界に仕掛ける、しかし日本では知られざる分野がファッション。伝統の素材と手仕事から生まれる染織品、ビーズや刺繍などの技術は西洋ファッションに取り入れられて世界的に知られるが、その一翼を担いつつインド人デザイナーも育った。1990年代、インドの経済発展で国内市場が急成長。シックなエスニック好みの海外顧客から、国内の新興中間、富裕層の晴れ着需要に主力のラインがシフトし、高価で派手という傾向が強まっている。
同じ頃、インド代表が世界のミスコンで次々に美の女王の栄冠に輝き、モデル志望の若い女性が爆発的に増えた。世界基準の美女育成とファッション業界の振興は今やインドの国家事業。トップクラスの国際首脳会議にファッション・ページェントを送り込むことも。また、年2回開催されるインディア・ファッション・ウィークの規模と派手さと国内注目度は壮観というしかない。

(関口真理/「インド通信」編集長、亜細亜大学非常勤講師)