見たことがないブリューゲル~巨大3スクリーンによる映像の奇跡~

7日間限定の特別上映

日本初公開、デジタル画像が語る細部描写のドラマ

ブリューゲル没後450周年記念イベント「見たことがないブリューゲル~巨大3スクリーンによる映像の奇跡~」を開催。ブリューゲルの名高い3作品のモティーフに秘められたドラマを3画面で紹介する映像空間を日本で初めて公開します。


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["Bruegel Box" Concept & Production] Royal Museums of Fine Arts of Belgium, Google Arts & Culture, ENGIE

2019年は、「ブリューゲル―画家の手」展(美術史美術館・ウィーン)を皮切りに、「ブリューゲルの時代の版画」展(パレ・デ・ボザール館/ブリュッセル)や「ブリューゲルの世界」展(ボクレイク野外博物館/ボクレイク)、「ビヨンド ブリューゲル」(ブリュッセル・ダイナスティパレス/ブリュッセル)が開かれ、また、これからも多くのイベントが開催されるなど、まさに「ブリューゲルイヤー」となります。
ブリューゲルが好んだ群衆構図は、肉眼で詳細に観察することが困難です。それは、画面のいたるところに民家、農家、作業小屋があり、様々な人々が仕事をし、かなりの数の家畜や動物が人間と共存しているからです。また、悪魔や怪物の絵でも鳥類、爬虫類、楽器と人間を組み合わせた「奇怪な合成物」も、ぜん動しています。今回の巨大スクリーンによるスーパー解像度(Gigapixel)の映像空間では、これらの丁寧に描かれた群衆1人1人の性格や感情、彼らの持ち物や道具の深い意味、怪物尽くしの着想源などを紹介。鑑賞者にとって、"見たことがない"新次元のブリューゲルを発見するチャンスとなるでしょう。この映像は2016年3月からベルギー王立美術館「ブリューゲル・ボックスの間」で公開され、大変な評判となっています。同美術館長ミシェル・ドラゲ博士は、「テクノロジーのお蔭で、来館者と絵画の間に新しい対話が築かれ、多くの人々の目にこれまで隠されていた秘密が発見されるかもしれません」と述べています。

開催概要

期間 2019年9月10日(火)~9月16日(月・祝)
時間 11:00~23:00(最終入場 22:30、初日は~15:00)12分の映像を繰り返し上映
場所 ヒルズ カフェ/スペース
入場料

無料

監修・企画

森 洋子(明治大学名誉教授、ベルギー王立考古学アカデミー外国人会員)

主催

森ビル株式会社、森磯株式会社

企画協力

ベルギー王立美術館

後援

ベルギー大使館、ベルギー・フランダース政府観光局、朝日新聞社

協賛

ベルギー外務省

技術協力

Google Arts & Culture

図版提供

ベルギー王立美術館、ベルリン国立絵画館

お問合せ 03-6406-6000
(六本木ヒルズ総合インフォメーション 10:00~21:00)

ベルギー王立美術館 ベルギー大使館 ベルギー・フランダース政府観光局 朝日新聞社
ベルギー外務省 Google Arts & Culture ベルリン国立絵画館

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監修者プロフィール

森 洋子(もり・ようこ)

明治大学名誉教授、ベルギー王立考古学アカデミー外国人会員
著書:『ブリューゲル全作品』『ブリューゲルの諺の世界』『ブリューゲルの《子供の遊戯》』『ブリューゲル探訪』『ブリューゲルの世界』ほか多数。『ブリューゲルの版画の 世界』展監修。
叙勲:ベルギー国王より王冠勲章シュヴァリエ章受章、日本では紫綬褒章を受章。
著書の受賞:芸術選奨文部大臣賞、サントリー学芸賞、日本保育学会日私幼賞ほか。

メッセージ:
この3つの巨大スクリーンによる映像空間は2016年3月からブリュッセルのベルギー王立美術館で公開され、世界中の評判となっています。スーパー解像度(Gigapixel)のデジタル画像はブリューゲル芸術の理解に新しい次元をもたらしました。拡大画面によって、ブリューゲルは肉眼では見えにくい細部にも深い意味を表現していること、また、彼は心理学者のように人々の羨望・放漫・執念・疑惑などの心理状態を活写していることが、鮮明になりました。《反逆天使の転落》に満載された奇怪で非地上的な生き物は、若い世代に現代のアニメを超えるような鮮烈なインパクトを与えるでしょう。

映像に登場するピーテル・ブリューゲルの作品解説

《反逆天使の転落》1562年 油彩 板 ブリュッセル ベルギー王立美術館所蔵

大天使ミカエルとその天使軍団が神に反逆するルシファーや堕天使たちを全滅させるという物語です。ブリューゲルは当時の人文主義者の間で流行した博物学的な関心を視覚化し、アメリカに生息するナマケモノやアルマジロを登場させたり、楽器やヒキガエルと人間の身体の一部を組み合わせた「合成怪物」を誕生させます。これらの怪物の着想源となったモティーフがつぎつぎと画面に飛び込んで行く情景には魅了されます。

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《ネーデルラントのことわざ》1559年 油彩 板 ベルリン 国立絵画館所蔵

100近いことわざがあらゆる階級や職種の人びとの営みの中で表現されています。彼らの住居環境、パン焼き小屋や皮のなめし場、仕事の道具、日常用品から、16世紀中期のフランドルの生活にタイムスリップできるでしょう。ブリューゲルは諷刺とユーモアをもって、見る者に人間の愚行、失敗、弱点、欺瞞などの教訓を気づかせます。「豚の前にバラを撒く=猫に小判」「仔牛が溺れてから穴を塞ぐ=泥棒を捕えて縄を綯う(なう)」など、日本に共通することわざもあります。

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《洗礼者聖ヨハネの説教》1566年 油彩 板 個人蔵

国際商業都市アントワープには世界各国からの外国人商人や旅行者が往来しました。彼らの異国風な衣装に興味を抱いたブリューゲルは詳細にそれらを描写しています。と同時に説教を聞く群集の集団心理(熱心な者、居眠りやあくびをする者、手相を占っている者など)を見事に表現しました。他に修道僧、傭兵、ロマ人、一般の市民をも登場させています。「キリストの洗礼」の情景は拡大スクリーンからは容易に発見できるでしょう。ブリューゲルの脳裏にふと浮かんだのは、カトリック以外のキリスト教の野外説教という、当時の社会現象かもしれません。同時代の画家たちがこの主題で、単に田園風景を競い合ったのに比べ、ブリューゲルの鋭い人間観察は圧巻です。

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同時開催イベント

セミナー「デジタル技術が寄与した新次元のブリューゲルの魅力」

「見たことがないブリューゲル~巨大3スクリーンによる映像の奇跡~」の監修・企画を行ったブリューゲル研究の第一人者である森 洋子氏を招聘し、ブリューゲル作品に込められた魅力を解説いただきます。

展示「書籍で知るブリューゲルの世界」
― 国内外の研究書、概説書、展覧会カタログ、小説、随筆など―

  • 開催期間:2019年9月3日(火)~23日(月)
  • 時間:11:00~19:00(9月10日~16日は11:00~21:00まで)
    ※以下の日時は観覧時間が変更になりますのでご注意ください。
     9月6日(金)11:00~14:00、9月14日(土)18:00~21:00
  • 場所:アカデミーヒルズ エントランスショーケース(六本木ヒルズ森タワー49階)
  • 監修:森 洋子(明治大学名誉教授、ベルギー王立考古学アカデミー外国人会員)
  • 協力:廣川 暁生(Bunkamura ザ・ミュージアム 学芸員)

「ベルギービールウィークエンド2019 東京」

  • 開催期間:2019年9月11日(水)~16日(月・祝)
  • 時間:平日16:00~22:00、土日祝11:00~22:00、最終日11:00~21:00(ラストオーダー終了30分前)
  • 場所:六本木ヒルズアリーナ
  • WEB:https://belgianbeerweekend.jp/外部リンク

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