Interview
現代アートを通して
自分自身に向き合える空間
- 今回の展覧会のテーマは「時間は過ぎ去る わたしたちは永遠」。時間が速く流れる現代ですが、市川さんが過ぎゆく時間の中で大切にしてることはどのようなものでしょうか?
- 市川 紗椰(以下I):私は普段からゆっくり時間を過ごすのが好きで、自分の時間を大切にしていているんです。そういう意味でも、美術館は空間自体が贅沢ですし、自分の時間をものすごく贅沢に使える別な場所。ここ森美術館は気軽に見ることができる展覧会も多く、規模もちょうどよかったりして、ふらっと一人で来て自分と向きあえる空間なんです。
- 「六本木クロッシング2025展」のみどころをお聞かせください。
- I : 今回の展示を通して、作品を生で見ることの大切さを改めて感じました。事前にチェックしていた作品でも、実際に足を運んで向き合うと、印象が大きく変わることが多くあります。実作品の質感や雰囲気は、やはり自分の目で触れないとわからない。現代アートは、生で見たときの迫力やメッセージ性が強い作品も多く、SNSや図録などで簡単に見た気になってしまう今の時代だからこそ、体感することで初めて理解できることがあると感じます。現代アートは難しく感じられることも多いですが、この展示では最初の空間で多くの作品に囲まれ、一気に圧倒される体験ができ、純粋に「綺麗」「かっこいい」「面白い」と感じられる作品が多く並んでいます。そこから作品に込められたメッセージを考え、自分なりの答えを見つけていく。そのプロセスも含めて、現代アートの魅力を感じられる展示だと思います。










































































































































