新緑がきらめき、眩しい陽射しが外へと誘う初
夏。大型連休で旅行を計画している方も多いの
ではないでしょうか。上質を知る大人のクリエ
イターが、六本木ヒルズに並ぶ品格あるアイテ
ムを提案し続けている本連載。

新緑がきらめき、眩しい陽射しが外へと誘う初夏。大型連休で旅行を計画している
方も多いのではないでしょうか。上質を知る大人のクリエイターが、六本木ヒルズ
に並ぶ品格あるアイテムを提案し続けている本連載。

今回は、世界を旅する建築家・谷尻誠さんに
“夏の旅をともにしたい”4つのアイテムを選ん
でいただきました。非日常の時間を豊かに演
出する、美しく、機能性の高い相棒たちを携
え、素敵な旅に出かけてみませんか。

今回は、世界を旅する建築家・谷尻誠さんに“夏の旅をともにしたい”4
つのアイテムを選んでいただきました。非日常の時間を豊かに演出する、
美しく、機能性の高い相棒たちを携え、素敵な旅に出かけてみませんか。

Beauti-Full Things MAKOTO TANIJIRI

Interview

旅の荷物は少ない方がいい

“夏の旅をともにしたい小物”というテーマで、4つのアイテムを選んでいただきましたが、共通したポイントはありましたか?
谷尻誠(以下T旅先では急がないといけないことも多く、身軽でいたいので、“軽さ”を考えて選びました。僕はいつも旅にはカメラを持っていくので、その分他のアイテムのウェイトを減らすようにしているんです。旅の荷物はできるだけ少ない方がいいですから。
今回選んだアイテムはどんな旅に持っていくことを想定しましたか?
T : ゴールデンウィークは家族でバリに行く予定なので、バリ旅行をイメージしながら選びました。
世界中を旅されている谷尻さんですが、旅をする理由は何でしょうか?
T : 旅をするとさまざまな感動体験ができますよね。僕の仕事は建物を建てることですが、建物にも感動の要素が必要だと思っているんです。人は心を動かされるものに惹かれ、その体験の価値にお金を払う。だから僕にとって、旅は自己投資なんです。自分の感動体験を設計し、提案ができる建築家になりたい。そんな想いのもと、旅をしてきました。
大人になって旅の見方は変わりましたか?
T : 若い頃は建物を見に行くために旅をしていたのですが、悲しいかな、建物よりも自然を見た時の方が感動することが多かったんですよね。今では自然の美しさを見に行くために旅をするようになりました。だからこそ、どうすれば僕の設計でも自然を見た時の感動を生み出せるか、とずっと考え続けています。これは永遠のテーマですね。建物を見て回る時って、“これは誰々が作った”とか、“歴史がある建物”とか、左脳的に見ているんですよね。知識で感動しようとしている。でも、そういう準備のない自然に触れた時、人間は右脳で反射的に、感覚的に感動しているんですよね。
ものを選ぶときは知識と感覚、どちらで選ばれますか?
T : 買い物をするときも、ブランドなどの知識はあまり入れずに、直感に従いながらものを選ぶようにしています。以前はブランドにすごく興味があったのですが、逆にブランドの名前に依存している自分もいた。今ではブランドよりも、その品のサイズやデザインが自分に合っているかを見るようになりました。ブランドの力を借りなくても、自分がしっかりとした考えを持っていれば、何を着ても品格は生まれるはずですから。今日選んだアイテムもそうした直感で選んだアイテムばかりです。

Beauti-Full Things MAKOTO TANIJIRI

色と形がモダンで良い

「僕はもともと目の色素がすごく薄いので、サングラスは常に持ち歩いているんです。普段は黒く、オーソドックスな四角いフレームのものを選ぶことが多いのですが、これは少し丸みのあるフレームと茶色がかったレンズがモダンで良いな、と思って選びました。旅先では白やベージュなど、開放感と清潔感のある明るい色の洋服を着ることが多いので、カラーリングのバランスも良さそう。サングラスを選んでいるようで、サングラス以外のことも考えていますね。特にこれから訪れるバリは日差しが強いので、どこでも活躍してくれそうです。」

  • Sunglasses ¥38,500 [YELLOWS PLUS]

ESTNATION

  • Sunglasses ¥38,500 [YELLOWS PLUS]

色と形がモダンで良い

「僕はもともと目の色素がすごく薄いので、サングラスは常に持ち歩いているんです。普段は黒く、オーソドックスな四角いフレームのものを選ぶことが多いのですが、これは少し丸みのあるフレームと茶色がかったレンズがモダンで良いな、と思って選びました。旅先では白やベージュなど、開放感と清潔感のある明るい色の洋服を着ることが多いので、カラーリングのバランスも良さそう。サングラスを選んでいるようで、サングラス以外のことも考えていますね。特にこれから訪れるバリは日差しが強いので、どこでも活躍してくれそうです。」

フォーマルにも
カジュアルにも使えそう

「旅先ではドレスコードのある高級レストランに行くこともありますよね。そんな時に活躍してくれそうなのが、このソフのパンツです。スーツのパンツだとカジュアルには使えないですが、このパンツならフォーマルにもカジュアルにも使えそう。汎用性が高く、ウェイトも軽いので、荷物も減らせます。程よく遊びが効いたシルエットも良いですね。ソフは20代の頃から愛用しているのですが、大人になっても着られるこんなアイテムを展開しているのも好きな理由の一つ。大人であればさまざまなシーンに対応する洋服を持っていくことも大切です。」

  • Pants ¥31,900 [uniform experiment]

SOPH.

  • Pants ¥31,900 [uniform experiment]

フォーマルにも
カジュアルにも使えそう

「旅先ではドレスコードのある高級レストランに行くこともありますよね。そんな時に活躍してくれそうなのが、このソフのパンツです。スーツのパンツだとカジュアルには使えないですが、このパンツならフォーマルにもカジュアルにも使えそう。汎用性が高く、ウェイトも軽いので、荷物も減らせます。程よく遊びが効いたシルエットも良いですね。ソフは20代の頃から愛用しているのですが、大人になっても着られるこんなアイテムを展開しているのも好きな理由の一つ。大人であればさまざまなシーンに対応する洋服を持っていくことも大切です。」

建築家として環境のことは
常に考えています

「ブリーフィングは“旅”と聞いて思い浮かぶブランドの一つです。このトートバッグは、軽さに加え、折り畳めば小さくなるパッカブル仕様が良いですね。旅に行く時は、できるだけ荷物を減らすようにしているので、このような持ち運びしやすいサブバッグ的なアイテムがあると本当に便利。軽快に動けた方がいろいろな場所に行くことができるし、疲れないので、旅をより楽しめます。旅先はもちろん、エコバッグとして普段から持ち歩きたいです。建築家として環境のことは常に考えていますし、環境への配慮は今の時代には欠かせませんから。」

  • Tote Bag [2way] ¥16,500

BRIEFING

  • Tote Bag [2way] ¥16,500

建築家として環境のことは
常に考えています

「ブリーフィングは“旅”と聞いて思い浮かぶブランドの一つです。このトートバッグは、軽さに加え、折り畳めば小さくなるパッカブル仕様が良いですね。旅に行く時は、できるだけ荷物を減らすようにしているので、このような持ち運びしやすいサブバッグ的なアイテムがあると本当に便利。軽快に動けた方がいろいろな場所に行くことができるし、疲れないので、旅をより楽しめます。旅先はもちろん、エコバッグとして普段から持ち歩きたいです。建築家として環境のことは常に考えていますし、環境への配慮は今の時代には欠かせませんから。」

ありそうでなかった機能性と
美しいデザインに惹かれた

「僕は日頃からマネークリップにカード類と紙幣をまとめ、持ち歩いているのですが、さすがに旅先ではもう少し安全性も考慮したいと思っていました。そんな時に使えそうなのが、このレザーのマルチケース。上下にジップがついていて、収納スペースがそれぞれで分かれているので、財布としてはもちろん、コインケースや名刺入れ、カードケースなど、さまざまな用途で使えそうです。カードより少し大きめなサイズ感もちょうど良い。ありそうでなかった機能性とシンプルで美しいデザインに惹かれ、思わず購入してしまいました。」

  • Mini Wallet ¥29,700 [Bellago for SOVEREIGN]

UNITED ARROWS

  • Mini Wallet ¥29,700 [Bellago for SOVEREIGN]

ありそうでなかった機能性と
美しいデザインに惹かれた

「僕は日頃からマネークリップにカード類と紙幣をまとめ、持ち歩いているのですが、さすがに旅先ではもう少し安全性も考慮したいと思っていました。そんな時に使えそうなのが、このレザーのマルチケース。上下にジップがついていて、収納スペースがそれぞれで分かれているので、財布としてはもちろん、コインケースや名刺入れ、カードケースなど、さまざまな用途で使えそうです。カードより少し大きめなサイズ感もちょうど良い。ありそうでなかった機能性とシンプルで美しいデザインに惹かれ、思わず購入してしまいました。」

街にアートが溶け込むことで
街全体が美術館になっている

六本木ヒルズには、普段からいらっしゃいますか?
T : 映画館に来ることが多いですね。美術館にもよく来ます。大人の街というイメージがありますが、家族で楽しませてもらっています。車で移動するので、駐車場があるのも嬉しいポイントです。
よくいらっしゃるお店はありますか?
T : オーク ドアは打ち合わせを兼ねてランチに来ることが多いです。この重厚な雰囲気が好きなんです。オークの木を使った大きなドアがあるだけで、空気感が違いますよね。今日選んだアイテムは軽いものばかりでしたが、空間的には重厚感があるものも好みです。
建築家の視点から六本木ヒルズにはどのようなことを感じますか?
T : 20年以上前にこの場所を起点として、エリアを広げ、虎の門、麻布台と建築が進んでいますよね。未来予測をしながら開発が進められていることは感慨深いですし、すごいと思います。また、パブリックなところにアートが置かれているのも素敵ですね。通常、美術館はドアの中に入らないと始まらないけれど、六本木ヒルズはある意味この場所に来た時点で、美術館が始まっていると言える。街にアートが溶け込んでいることによって、街全体が美術館になっていると思うんです。それは街を作る上でとても重要なことだと思いますし、すごく良いなと思います。
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  • 掲載情報は2025425日現在の情報となり、
    内容は予告なく変更になる場合がございます。
THE OAK DOOR

オーク ドア

グランド ハイアット 東京 6F
03-4333-8784


ランチ 11:30L.O.14:30 (土日祝 L.O.15:00)
ディナー 18:0022:00

谷尻 誠

建築設計事務所SUPPOSE DESIGN OFFICE主宰。広島・東京の2ヵ所を拠点とし、インテリアから住宅、複合施設まで国内外で多数のプロジェクトを手がける傍ら、近年は「絶景不動産」、「tecture」、「DAICHI」、「yado」、「Mietellをはじめとする多分野で開業、事業と設計をブリッジさせて活動している。