無骨でカジュアルな印象を持つデニムを、いか
にして大人のスタイルへと昇華するか。着こな
し次第で、その表情は大きく変わる。本物を知
るクリエイターへのインタビューを通し、大人
の上質なファッションの魅力を伝え続けている
連載「Beauti-Full Things」第59回。

無骨でカジュアルな印象を持つデニムを、いかにして大人のスタイルへと昇華す
るか。着こなし次第で、その表情は大きく変わる。本物を知るクリエイターへ
のインタビューを通し、大人の上質なファッションの魅力を伝え続けている連載
Beauti-Full Things」第59回。

今回はスタイリスト・小林新さんを迎え、「大
人の華やかなデニムスタイル」をテーマに5
のブランドでスタイリングをご提案します。シ
ンプルな合わせの中に、サイズ感や素材、小物
でニュアンスを加えることで、デニムはより自
由で洗練された装いへ。日常に根ざしたアイテ
ムだからこそ、その選び方と整え方に、大人の
感覚が表れます。

今回はスタイリスト・小林新さんを迎え、「大人の華やかなデニムスタ
イル」をテーマに5つのブランドでスタイリングをご提案します。シン
プルな合わせの中に、サイズ感や素材、小物でニュアンスを加えること
で、デニムはより自由で洗練された装いへ。日常に根ざしたアイテムだ
からこそ、その選び方と整え方に、大人の感覚が表れます。

Beauti-Full Things ARATA KOBAYASHI

Beauti-Full Things ARATA KOBAYASHI

潔く着ることで
生まれる大人の余白

「完成度の高いセットアップなので、あえて組み合わせで遊ばず、潔くそのまま着るのがいいと思いました。ブランドのデザイナーの尾花さんらしい一着で、一見カジュアルに見えて実際に着るとシルエットやディテールに工夫がある。横から見たときのバランスにも奥行きがあり、さまざまな着方ができる設計も魅力です。白で上下を揃えることで、生地のハリ感がより際立ち、自然とドレスのような雰囲気に。色そのものを主役にすることで、ブランドの完成度が引き立つスタイルです。」

  • Jacket ¥62,700
  • T-Shirt ¥33,000
  • Pants ¥47,300
  • Belt ¥24,200
    [N.HOOLYWOOD COMPILE]
  • Shoes ¥71,500
    [N.HOOLYWOOD COMPILE × Danner]

N.HOOLYWOOD

  • Jacket ¥62,700
  • T-Shirt ¥33,000
  • Pants ¥47,300
  • Belt ¥24,200
    [N.HOOLYWOOD COMPILE]
  • Shoes ¥71,500
    [N.HOOLYWOOD COMPILE × Danner]

潔く着ることで
生まれる大人の余白

「完成度の高いセットアップなので、あえて組み合わせで遊ばず、潔くそのまま着るのがいいと思いました。ブランドのデザイナーの尾花さんらしい一着で、一見カジュアルに見えて実際に着るとシルエットやディテールに工夫がある。横から見たときのバランスにも奥行きがあり、さまざまな着方ができる設計も魅力です。白で上下を揃えることで、生地のハリ感がより際立ち、自然とドレスのような雰囲気に。色そのものを主役にすることで、ブランドの完成度が引き立つスタイルです。」

主役を決めた上で
引き算でバランスを整理

「軍物をベースにしているので、レイヤードを楽しめるのがブランドの特徴ですが、今回は主役を明確にすることを意識しました。カラーの切り替えなどディテールの多いシャツを活かすため、レイヤードはインナーで遊び、シャツを全体の主役として引き立てています。本来はベストなどを重ねたくなるところですが、要素が重なりすぎないよう引き算で整理。春夏らしさも踏まえ、白パンツとキャスケットでニュートラルなバランスをつくり、革靴で無骨さを少し引き上げました。」

  • Shirt ¥39,600
  • Vest ¥50,600
  • Pants ¥38,500
  • Casquette ¥20,900

Nigel Cabourn THE ARMY GYM

  • Shirt ¥39,600
  • Vest ¥50,600
  • Pants ¥38,500
  • Casquette ¥20,900

主役を決めた上で
引き算でバランスを整理

「軍物をベースにしているので、レイヤードを楽しめるのがブランドの特徴ですが、今回は主役を明確にすることを意識しました。カラーの切り替えなどディテールの多いシャツを活かすため、レイヤードはインナーで遊び、シャツを全体の主役として引き立てています。本来はベストなどを重ねたくなるところですが、要素が重なりすぎないよう引き算で整理。春夏らしさも踏まえ、白パンツとキャスケットでニュートラルなバランスをつくり、革靴で無骨さを少し引き上げました。」

加工を活かしながら
モダンなムードをつくる

「加工の表情から、ものづくりの丁寧さや作り込みを感じるブランドなので、その魅力を活かすことを意識しました。ただ、古着の流れもある中で、タイトなシルエットで上下をまとめると、どうしてもマニアックな印象に寄りやすい。あえてサイズにゆとりを持たせることで、今のトレンドの空気感に引き寄せています。トップスにはサマーニットのような軽さと上品さのあるアイテムを合わせ、全体をすっきりと整えることで、大人らしいバランスに仕上げました。」

  • Shirt ¥97,900
  • Knit ¥36,300
  • Pants ¥85,800

DENHAM

  • Shirt ¥97,900
  • Knit ¥36,300
  • Pants ¥85,800

加工を活かしながら
モダンなムードをつくる

「加工の表情から、ものづくりの丁寧さや作り込みを感じるブランドなので、その魅力を活かすことを意識しました。ただ、古着の流れもある中で、タイトなシルエットで上下をまとめると、どうしてもマニアックな印象に寄りやすい。あえてサイズにゆとりを持たせることで、今のトレンドの空気感に引き寄せています。トップスにはサマーニットのような軽さと上品さのあるアイテムを合わせ、全体をすっきりと整えることで、大人らしいバランスに仕上げました。」

素材とシルエットで整える
カジュアルのバランス

「パンツのディテールにしっかりと作り込みがあり、ブランドの個性がよく表れていると感じました。SOPH.はもともとカジュアルな印象の強いブランドで、ボーダーなどの要素も含めて、合わせ方によっては若く見えがち。だからこそトップスにはツイード素材のパーカーを選び、カジュアルな形に上質な質感を重ねることで、大人っぽさを補っています。パンツはあえてゆったりとしたシルエットにすることで、全体に余裕のあるバランスをつくりました。」

  • Shirt ¥53,900 [SOPHNET.]
  • T-Shirt ¥17,600 [uniform experiment]
  • Pants ¥53,900 [uniform experiment]

SOPH.

  • Shirt ¥53,900 [SOPHNET.]
  • T-Shirt ¥17,600 [uniform experiment]
  • Pants ¥53,900 [uniform experiment]

素材とシルエットで整える
カジュアルのバランス

「パンツのディテールにしっかりと作り込みがあり、ブランドの個性がよく表れていると感じました。SOPH.はもともとカジュアルな印象の強いブランドで、ボーダーなどの要素も含めて、合わせ方によっては若く見えがち。だからこそトップスにはツイード素材のパーカーを選び、カジュアルな形に上質な質感を重ねることで、大人っぽさを補っています。パンツはあえてゆったりとしたシルエットにすることで、全体に余裕のあるバランスをつくりました。」

シンプルに整えることで
デニムを大人に引き上げる

「店頭ではセットアップで提案されていて、それはそれで洗練されていたのですが、今回はより大人っぽく見せるためにスラックスを合わせました。デニムシャツ自体にポケットのレザーなど細かなギミックがあるので、パンツはすっきりとしたシルエットでバランスを取っています。要素を足しすぎると子供っぽく見えてしまうので、あくまでデザインを活かしながらシンプルに。オーバーサイズに頼るよりも、サイズの合ったパンツや革靴で引き締めることで、大人の印象に仕上げています。」

  • Jacket ¥59,400
  • Pants ¥42,900

ATTACHMENT

  • Jacket ¥59,400
  • Pants ¥42,900

シンプルに整えることで
デニムを大人に引き上げる

「店頭ではセットアップで提案されていて、それはそれで洗練されていたのですが、今回はより大人っぽく見せるためにスラックスを合わせました。デニムシャツ自体にポケットのレザーなど細かなギミックがあるので、パンツはすっきりとしたシルエットでバランスを取っています。要素を足しすぎると子供っぽく見えてしまうので、あくまでデザインを活かしながらシンプルに。オーバーサイズに頼るよりも、サイズの合ったパンツや革靴で引き締めることで、大人の印象に仕上げています。」

Interview

デニムスタイルは
“引き算”で整える

スタイリングする上で意識されたことは何でしょうか?
小林 新(以下K:デニムはもともとワークウェア由来のカジュアルな素材なので、そのまま着るとどうしてもラフな印象に寄りやすい。だからこそ今回は、できるだけ大人っぽく見えるバランスを意識しました。何かを足していくというよりは、どこを削ぐか、どこを残すかを考える。主役を一つ決めて、それ以外は引き算で整えていくことで、結果的にスタイルに余白が生まれる。そのバランスを大切にしています。
大人の男性がデニムを楽しむ上で必要なポイントを教えてください。
K : やっぱりメリハリだと思います。サイズ感やシルエットのバランスをきちんと整えることが前提にあって、だらしなく見せないことがまず重要。そのうえで、小物や靴で少し品を足してあげると、ぐっと印象が変わる。デニムは無骨でラフな素材だからこそ、どこかで整える意識がないと、ただのカジュアルになってしまう。細かな積み重ねで、大人らしい見え方に変わっていくと思います。
小林さんご自身はどんな時にデニムを着ていらっしゃいますか?
K : 自分にとっては、ほとんどユニフォームのような、日常着に近い存在ですね。撮影現場で動くことも多いので気兼ねなく着られるし、汚れてもそれが味になる。経年変化も含めて楽しめる素材なので、気を張らずに付き合えるところがいい。オンとオフで分けるというよりは、生活の中に自然と組み込まれている感覚で、気づけばいつもデニムを選んでいることが多いです。

六本木ヒルズは
“日常として使える”街

六本木ヒルズには普段から来られますか?
K : 仕事でリースやリサーチに来ることも多いですし、純粋に買い物で訪れることもあります。若い世代向けのアイテムから、きちんとしたスーツ、個性の強いブランドまで幅広く揃っているので、年齢を重ねても現実的に着られるものが見つかる場所だと思います。セレクトショップも店舗ごとにセレクトが違うので、同じ館内でも見え方が変わる。その多様性も面白さの一つですね。
六本木ヒルズに対してどのようなイメージをお持ちですか?
K : その日の目的によって印象が変わる場所だと思います。美術館で展示を観て、映画を観て、その流れで服を見たり、お茶をしたり。特別な場所というよりは、日常の延長として自然に使える距離感がある。待ち合わせにも使いやすいですし、近隣に住んでいる方も多い。仕事の合間にふらっと立ち寄れる、そういう余白のある場所というイメージがあります。
六本木ヒルズの魅力はどんなところだと思いますか?
K : アート、映画、ファッション、食といったさまざまな要素が、一つの場所にまとまっているところだと思います。ラグジュアリーだけでなく、リアリティのある価格帯のものも揃っていて、そのバランスがいい。雑貨から洋服まで幅広く見られますし、けやき坂に足を伸ばせばまた違った表情がある。そうした多層的な要素を、一日の中で横断できるのが六本木ヒルズの魅力だと感じています。
  • 表示されている価格は全て税込です。
  • 掲載情報は202651日現在の情報となり、
    内容は予告なく変更になる場合がございます。

小林 新

1978年生まれ。2006年に独立。現在は雑誌、広告などを中心に活動。自ら、そしてフォトグラファー、ディレクターなどの意図するものを洋服にとどまらず、その周辺にある美術などもスタイリングの一環と考え独自の職人的な視点を持つスタイリストとして定評がある。