六本木ヒルズでは、環境・省エネのことを考え、都心部での「緑」の再生、省エネ型のエネルギー供給システムなどを構築しています。

緑化

撮影:スカイマップ株式会社

六本木ヒルズは、敷地の約29%が緑で覆われています。
六本木ヒルズ森タワーやレジデンスなど、建物を垂直方向にのばすことによって生まれた空間を庭園や広場、散策路などのオープンスペースとして有効活用、また建物の屋上緑化に積極的に取り組むことで、緑豊かな街づくりを可能にしました。
緑化することで、都市の温暖化(ヒートアイランド現象)の防止につながり、六本木ヒルズ内は周辺と比較して表面温度が5℃~15℃低くなっています。

けやき坂コンプレックスの屋上庭園

けやき坂コンプレックス(TOHOシネマズ 六本木ヒルズ)の屋上には、「日本の農の風景」をテーマにした、約1300平方メートルの庭園が広がります。ここでは、お米や野菜作り、動植物の観察などの体験を通して、日本の食文化や伝統文化に触れ親しみ、環境や食育などを考えるきっかけ作りをお手伝いしています。(通常非公開)六本木ヒルズでは、積極的に屋上緑化に取り組み、都市のヒートアイランド現象緩和、真夏時の空調負荷の低減等、環境に配慮しています。

大規模コージェネレーション

六本木ヒルズは、都市ガスを利用し、ガスタービンによる発電を行い、発電時に発生する排熱を利用し、地区内の冷暖房供給を行っています。 これにより約20%の一次エネルギーの削減を実現し、CO2の排出量約27%削減、NOXの排出量約45%削減を実現しています。
さらに災害時等の非常時のバックアップとして、電力会社からの補完電力供給に加え、灯油により発電することで72時間の発電が可能です。

水の再利用(中水道システム/雨水利用システム)

六本木ヒルズ内の各建物(住宅を除く)からのトイレ洗面排水、バス排水、空調ドレインなどの比較的水質の良好な雑排水を受け入れ、水質処理などを行った上で各建物へ中水を供給し、トイレ洗浄水として使用することで、上水供給の節水効果は約30%になります。

六本木ヒルズは、雨水を地区内に14ヶ所の雨水貯留槽、道路雨水浸透施設、敷地内浸透施設などにより、雨水流出抑制を行っています。貯留した雨水はろ過処理した後、地域冷暖房施設の冷却塔の補給水として利用することで、約28%の節水を実現しています。

太陽光発電

六本木ヒルズでは地球温暖化対策の一環として、太陽光発電システム10キロワットを設置しています。発電した電気は、ミュージアムコーンの照明に利用しています。リチウムイオン蓄電池と連携し、停電時の予備電源として利用可能です。
六本木ヒルズ内のビジョンでは太陽光発電のイメージ映像と合わせてリアルタイムでの発電量をお伝えしています。

(技術協力)パナソニック株式会社 エレクトリックワークス社

ゴミの分別回収

六本木ヒルズでは、各建物から出るゴミの分別を、それぞれの処理目的、用途別に分類しています。
古紙は、それぞれの処理目的ならびに再生用途別に分類、溶解処理され、100%の再資源化を行っております。