今年で4年目となるつむぐプロジェクトは、関係を深める触媒としてアートを用いて、多世代から構成されるコアメンバーの個性が生きるリアルな交流環境をつくることで、六本木の日常を垣間見る活動を行ってきました。しかし長期化するコロナ禍によって、これまでのような交流の場をつくることが難しくなっています。そこで、昨年からは、実施した「紡伝プロジェクト」のように、直接会えないからできること、人と人との距離があるからできる関係性の結び方に焦点を当てながら、緩やかに変化し続ける今の日常を見つめ直し考える機会を作っています。
2021年は、力の源泉になる「食」を通じて人への思い、関わりを考える「紡食プロジェクト」を行います。森美術館で開催中の「アナザーエナジー展」のテーマである「挑戦しつづける力」からヒントを得ながら、参加者がひとりひとりに向けた活力/エナジーになる1品を精選し、その「レシピ」を制作します。