Interview

品よく着こなせていれば
センスよく見えるんです

秋のジャケット&コートというテーマでスタイリングをしていただきました。各ショップの特色が出た4スタイルでしたね

風間 ゆみえ（以下K）：そうですね。高級感あるロングコート、カラフルなPコート、マスキュリンなビッグシルエットのジャケットに上品なケープとそれぞれのカラーが出せましたね。気持ちが華やかになり、お買い物に出かけたくなるような、ワクワク感、高揚感のあるスタイリングを目指しました。

風間さんがアイテムを選んだり、スタイリングを組んだりする上で、大切にしていることを教えてください

K: 洋服選びって、着る人のアティテュード、仕草に関わってきますよね。数え切れないほどの洋服を見てきましたが、ある程度年齢を重ねた今では、“品”をファーストプライオリティとして考えています。どんなアイテムでも品よく着こなせていればセンスよく見えるんですよ。お洋服のサイズ感をしっかり保ち、自分にフィットしたものを選ぶことも大切ですね。無理せず着られるものがやっぱりいいと思います。また、空気も乾いて、ドライな印象がある秋冬の街中では、着こなしのどこかに艶感を入れると目を惹くものになると思います。今日の4スタイルにも必ず艶感は入れるようにしました。野暮ったくならず洗練されたムードが表現できるんですよね。

今季個人的に注目しているコート&ジャケットはありますか？

K: 私は昔から包まれている感覚、非日常を演出できるムードが好きで、去年まではロングコートばかり着ていたんです。でも今年はちょっとアクティブに動きたい、という気分なので、短めのジャケットが欲しいなと思ってます。着るものって日常生活をどう過ごしたいかに関係してきますからね。やっぱり自分の生活スタイルに合わないと、馴染まないし不便になるだけ。とはいえ、相変わらずロングコートも好きなので、着続けるとは思いますけどね。

圧迫感のない六本木ヒルズは
歩いていて気持ちの良い空間

六本木ヒルズにはよく行かれますか？

K: 映画をよく見に行きますね。六本木ヒルズの映画館が好きなんです。開放感があって、大きな階段で上まで行くアプローチが気持ちいいですよね。友人と映画を見に行こうという話になると、みんな口を揃えて“ヒルズがいいね”って言いますよ。ウェストウォークの5Fでご飯を食べて、映画を観るというルーティンを、週に1回ぐらいのペースで続けています。映画は好きでジャンルを問わず幅広く観ています。ギフトや生活雑貨を買いにエストネーションにもよく行きます。

広々とした空間というのは六本木ヒルズならではの魅力ですよね。

K: 圧迫感がないし、抜け感があるから、人が多くても気持ちいいんですよね。動線の設計が本当に素晴らしいなと思います。迷うような作りになっていても必ずどこかにたどり着くし、上手く回れるようになっている。普通の商業施設って迷ったら疲れてしまうんですが、圧迫感がない六本木ヒルズは“疲れる”というより“気持ちいい”という印象の方が強いです。夕方や夜に来ても癒されます。

ファッションブランドのショップについてはいかがですか？

K: 正直、最近ショップにはあまり行けてなかったんですが、今回スタイリングを組むに当たって4つの店舗を回ってみて、“六本木ヒルズにはこんなに素敵で上質なものがあるんだ”って改めて気づきました。ワクワクして本当に楽しかったので、皆さんもぜひ足を運んでみてほしいです。