Interview

一緒にプレイするメンバーや、
ゴルフ場によって着分けています

近年、ゴルフがとても高い人気を集めているということで、ゴルフ愛好家でもある橋本さんにスタイリング提案をしていただきました。そもそも橋本さんがゴルフを始めたのはいつからでしょうか？

橋本 敦（以下H）：2010年頃にファッション関係の友人に誘われてコースに出たのが最初です。ただ、その時は面白いなと思いつつもハマるにまで至りませんでした。それ以来ほとんど機会もなくラウンドしていませんでしたが、本格的にハマったのはコロナ禍に入って間も無くだったと思います。時間と向き合い方が変わり、コロナ前は仕事終わりに食事に行ったりしていた友人達とのコミュニケーションをとる環境が変わったのがキッカケですね。3年前くらいだと思います。

今回は六本木ヒルズに並ぶ5つのショップのコーディネートをしていただきましたが、共通したテーマはあったのでしょうか？

H : 5つのショップごとにキャラクターが違うので、それぞれのブランドカラーを自分なりに解釈して提案させていただきました。三者三様のスタイリングにはなりましたが、各ブランド共にモダンで洗練された印象になるよう、また季節柄ゴールデンウィークからサマーシーズンに向けたコーディネイトを意識しました。

橋本さんはゴルフをする時はどんなファッションをされているのでしょうか？

H : ゴルフを一緒にプレイするメンバーや、ゴルフ場によって着分けています。ゴルフブランドに限らずスポーツブランドはロゴアイテムが多くなってしまうので、スタイリングがうるさくならない様にシンプルなウェアを選ぶことが多いです。とは言え、なるべく人と被らないものを着たいので海外（特にアメリカでは、ここ数年面白いゴルフブランドが増えています）から取り寄せたり、大阪のCLUBHAUS（海外からのセレクトやオリジナルまで取り扱うセレクトショップ）などで購入することが多いです。これからの時期は暑さ対策がポイントになるので、快適にゴルフができる機能性重視のウェアを選んでいます。

装いを楽しむのも
大人の趣味ならでは

ゴルフ場にはドレスコードがあり、堅苦しく感じられる方もいると思いますが、そうしたルールの中でのファッションをどのように楽しめば良いと思いますか？

H : ゴルフ場によって様々なドレスコードがあり、来場時からジャケット着用がマストなところもあれば、シャツアウトしてラウンドがOKのカジュアルなところもあります。それぞれドレスコードに乗っ取った上でコーディネートを楽しむのも大人の趣味ならではと思っています。私自身も最初はドレスコードを煩わしく感じるかなと思っていましたが、いざ経験してみるとその独特な空気感も悪くなかったです。個人的には、普段好きなスタイルの延長線で良いと思いますね。私はアメトラベースにプレッピーやアイビーのエッセンスを入れたブレザー×チノまたはスラックスのスタイリングを好んで着ています。

一方で近年は日常でも使えそうなアイテムも増えているそうですね？

H : そう思います。例えばシューズだと、アディダス ゴルフが“サンバ”や“スタンスミス”、ナイキ ゴルフが“エアジョーダンⅠ”、“エアマックス”などのゴルフシューズを出しています。一見タウンユースものとほとんど区別がつかないものばかりで、車を運転するにも全く差し障りのないスパイクレスのシューズが多く展開されていますよ。今回提案したスタイリングも街でも着られそうなものもあります。徐々に街とコースを行き来できる様なアイテムが増えてきている。ゴルフのスタイルも変化してきているなと感じています。

六本木ヒルズに集うお客様がゴルフのコーディネートをする時に、気をつけるべきポイントを教えてください

H : コーディネートする上で大切にしていただきたいポイントは“清潔感”、“エレガント”、“スポーティー”。これら3つをバランスよく意識して、その中で自分らしい“遊び心”があるとスマートですね。ヘッドカバーやグローブ、キャリーバッグなどの道具で遊びを入れるのもいいと思います。六本木ヒルズにはそうしたアイテムが多く並んでいるので、お店のスタッフとも相談しながら選んでみるといいと思います。自分らしいアイテム選びを楽しみつつ、魅力的なゴルフスタイルと出会う事で、ゴルフ場で過ごす時間は一層豊かになっていくはず。トレンド意識だけでなく、それぞれ個性あるスタイルで楽しんで欲しいなと思っています。」

撮影場所
宍戸ヒルズカントリークラブ
hillsgolf.jp/shishido
〒309-1725 茨城県笠間市南小泉1340
TEL 0296-77-2141